
約8ヶ月のスパンで5thフルアルバム『Keep on smashing blue,』と6thフルアルバム『for staying real BLUE.』を発表し、昨年末にはその総決算となるワンマンライヴを大成功させたLAST ALLIANCE。そんな彼らが節目となる結成10周年に、コンプリート・シングル・コレクション『c.s.c20022011』をリリースする。内容はまさに全部入り。これまでの全シングルに加え、新曲2曲とアコースティック・バージョン3曲が収録。思わずニヤッとする出来栄えであり、これまでの軌跡を再確認すると同時に輝かしい未来へと駆け出していく様が容易に想像できるはず。これまでのバンドの歩みを振り返りつつ、力強く前を見据える彼らを再認識できる絶好の機会であり、これまでのファンのみならず手にとって欲しい作品だ。
interview by ヤコウリュウジ
LAST ALLIANCE「a burning bullet」MUSIC VIDEO
――今回、ベスト盤ではなく、あくまでシングル・コレクションなんですよね。
MATSUMURA(Vo./Ba.) そうなんですよ。バンドによって意味合いは様々だろうけど、僕らは現在進行形のバンドだし、ベスト盤という形には前向きになれなくて「嫌だな~」って言いました(笑)。で、どういうのが面白いかなと話し合ったとき、お客さんに喜んでもらえる形で既存の曲を出すのであれば、このシングルをコンプリートするのがいいんじゃないかという結論に辿り着いたという。これには伏線もあって、ツアーをやってると、古くから知ってるバンドマンが野次を飛ばすんですよ。「スロースターターをやれよー!」とかね(笑)。もちろん、お客さんの中でもそういうことを思ってる人がいる。そうは言っても、なかなかできないじゃないですか。
――レコ発ツアーだったら新譜の曲が中心だし、イベント等では持ち時間も短いですからね。
MATSUMURA そうそう。でも、そういう気持ちを解消したいなと思ってて。ただ、そのノリで古い曲をやると知らない子もいる。今となっては手に入りにくい作品もあるし、そういったモノを全部まとめたら喜んでもらえるだろうし、それを聴いてくれれば古い曲も知ってもらえますよね。あと、野次を飛ばすバンドマンも満足するかなって(笑)。
――ハハハハ(笑)。しかし、こういう機会がないと、古い曲を聴き直すこともないですよね。
MATSUMURA ですね。だから、新しい発見がありますよ。最近、ちょっと練習し始めてるんですけど、「背伸びしてるな~」って思ったりもするし。自分の許容量パンパンっていうか、チャレンジしてますよね。
――しかも、結成初期は作品のリリースがバンド活動の中心でしたしね。
MATSUMURA そうでしたね。ベースで言えば、動きまくってて覚えられないとか(笑)。まあ、楽しみながら紐解いてますよ。
――あの当時だからこそ書けたような曲はありますか?
MATSUMURA ほとんどそうだと言っていいぐらいだけど、特に「KONOYUBITOMARE」の歌詞は書けないかな~。ちょっと願望じみてるっていうか、願い事がすぎちゃって。今だと躊躇するかもしれないなと思うけど、当時は何の迷いもなく書いてますからね。ある意味純粋ですね。
――サウンド的な印象ですと、いろんな角度を出しつつも、芯はブレないですよね。
MATSUMURA 曲に関しては、今も昔もそのときの気分でやってきたけど、作り方自体は変わってないですね。主軸となるモノを作ったら、それを各パートが勝手にやるっていう。時代の流れで、各々のやりたいことが見え隠れするかもしれないけど、ベーシックなモノは変わってないんでしょうね。
――ここ10年ぐらいの間、音楽的な志向も変わってないと。
MATSUMURA いや、変わってるんじゃないかな~。それこそ、2ビートを止めようとした時期もあったぐらいだし。結果、ガンガンやってますけどね。それこそ、止めた時期って半年ぐらいしかなかった気がする(笑)。変化があるとすれば、レコーディングがあんまり好きじゃなくなったことかも。もちろん、嫌いではないんだけど……昔は、作品を作るモチベーションが自己顕示欲だったんですよね。作品にやりたいことを詰め込むっていう。そこが、作品を作るだけじゃなくて、ツアーを回って、ファイナルも成功させるっていう喜びに変化した。だから、より産みの苦しみは大きくなるし、レコーディングに関してもたいへんだなと考えるようになったという。
――視野が広がったことによって、ハードルが上がったというか。
MATSUMURA そうかもしれないですね。目的やゴールの位置が変わってきたんで、それは自ずと音にも出てるんじゃないかな。かと言って、歌ってることだったり、やってることは大幅に変わったわけじゃないですけどね。未だに2ビートは好きだし。あと、どんな素材だったとしても、この4人でやっちゃうとラスアラになるっていうのもあるので……それはデカいかもしれない。
――その要因って、何だと思います?
MATSUMURA 意識したことはないんですけど、ライヴとは違う、曲を作るときのグルーヴみたいなモノがあるんでしょうね。
2002年結成。ANZAI(Vo.Gt)、MATSUMURA(Vo.Ba)、sanoshingo ELse(Gt)、HIROSHI(Dr)の4人から成るエモーショナルロックバンド。
ツインボーカルという独特なバンド編成もさることながら、異質なまでのポピュラリティをもつメロディ、文学的でメッセージ性のある歌詞で卓越したアーティスト性を放つ。
LIVEも精力的にこなし、COUNT DOWN JAPAN06/07などに出演、各CDリリースツアーでは20箇所以上全国を飛び回る。
ROCK IN JAPAN FES.出演、京都大作戦2009、PUNK SPRING 2010、COUNT DOWN JAPAN10/11などフェスにも多数出演。
5thアルバム「Keep on smashing blue,」リリース時には東名阪クアトロツアーを行う。
その後、前作と表裏一体となる6thアルバム「for staying real BLUE.」をリリース。
全国21箇所にわたるツアーを行い、ファイナル公演である恵比寿リキッドルームでも、フロアを歓喜・熱狂させるステージを披露。
2011年12月には、対と成る5thアルバム、6th アルバムを締めくくるワンマンを代官山UNITで行い、演出でも新たな試みを盛り込んだライブは大成功にて幕を閉じた。
2012年1月にコンプリート・シングル・コレクション「c.s.c20022011」をリリースし、更なる活躍が期待される。
【c.s.c Tour 2012】
3/16(金)仙台 MA.CA.NA
3/30(金)名古屋 APOLLO THEATER
4/1(日)大阪 JANUS
4/8(日)渋谷 CLUB QUATTRO
